とうしょう尚   崎 尚

新規築窯 半地下式穴窯レポート 2009

2009年 備前福河 第2工房

2009年1月

外装のみで
倉庫状態の工房です。

室内の天井付近は結露もひどく
足元、地面の土間もボコボコ、、。

  > 土間造り
2009年1月中旬

地面、土間からの湿気対策にと
防水シートを張り
土間の制作にとり掛かりました。

1月下旬に一度はそのまま土を締めて、、
やはり強度を持たすと言うことで
消石灰を混ぜ土間を造る事にしました。

エンジンプレートで
土を締めていきますが、水分があると
プレートの裏に付いてうまく行きません、、。


2月初旬
少し乾いてきては割れが出てきますので
そこを土で埋めさらに
金槌などで叩き、締めていきます。

仕上げには丁寧に、、金小手なども使って
割れを締めて綺麗に、、。





2月中旬
工房の土間の完成です。
  > 内壁貼り
5月下旬の現状

3月中旬、暖かくなり、
築炉作業に励んでおりましたが、
梅雨の時期を迎え工房内装の
室内作業を再開しました。

自宅近くのりんりんハウスさんより頂きものの
断熱材代りにWの段ボールを裁断し、
まずは天井に、、、ダブルで。

Wの段ボールは厚くて丈夫。
湿気には弱いでしょうが、下からの湿気が無くなった
事で行けるのでは、、っと選考しました。
木枠の内寸法通りに切らないと入らないのが難点。
7月下旬
電気炉設置場所は石膏ボードを壁面に、、。


通常の壁面は構造用合板。
天井は薄手の合板を施工しました。




8月初旬

内装壁面の完成。

  > 差し棚造り
8月初旬

差し棚の柱の基礎を煉瓦で施工
柱には安価なツーバイフォーのダブル。
一番下は作業台を据え付けるので
トリプルの太さになります。
壁内の柱と天所の梁にツーバイフォーを
大きな木ネジで縫い付けました。

差し棚の中心位置になる柱です。
差し棚は単管(鉄パイプ)を使うので
柱には50ミリの穴をホルソーで加工しました。


単管を通し留めるのが一苦労。
今回、組み込みをお盆の帰省でたまたま
遊びに来てくれてた友人の一平くんに
手伝ってもらって施工しました。
一人ではあの重さには耐えれなかった思う、、。
助かりました、ありがとうございました。



8月中旬

差し棚の完成です。

  > ロクロ座造り
8月中旬

限られたスペースを如何に有効に、、。
使い勝手を最大に設計。
その土台を煉瓦で概ねの寸法で決めました。

土間コンと言われる、
土とコンクリートを混ぜた
モルタルで確り水平に、、。

壁面は固定してロクロ座のメインの骨には
檜の3寸角を使いました。

組み込みで骨組みを水平を確認しながら
組み立てます。


ロクロ座の足の部分
差し込み式に、、。
ロクロ座の天井部分は、ねじれないように
左右のくさび代わりに、、ホゾ穴を加工。


ロクロ座の骨組部分組み込みました。
ロクロ座の天板部分組み込でみました。
中央部分は1枚単位で、両サイドは
3枚組で脱着出来るようにしています。


側面には焼板を施工、障子を外す
要領で脱着が出来ます。
必要なところを外しては収納に、、。
 備品やもちろん大切な粘土の収納庫です。

天板を外して椅子も入ります。
 腰痛対策に、、。

8月末日

ロクロ座の完成です。



  > 差し板造り

コンパネを8分割

胴縁など裁断し20ミリ角の大きさに加工。

割れを止めるためにした穴を開けて、、。
9月初旬

差し板の完成です。

  > 電気炉の新設

地元の電気工事屋さんに
50Aのサーキットブレーカーを設けて戴きました。
乾式・湿式の温度計も設置。

備前の伊部神社さまの窯お守り
9月初旬

定格10Kの陶芸用の電気炉の新設です。

  > 土練機の設置

粘土の排出口の高を合わせるように
土間コンを施工しました。

ロクロ座との間にローラーを、、。
9月初旬

土練機の設置完了です。
  > 作業テーブルの設置

こちらは材料、、。
栗の木
(現在は飾り棚で使用していますが、
脱着出来る脚を付け長椅子に、、。)
これらは備前の山で伐採して30年寝かしていた
赤松の木
お世話になっております幸ア先生に戴きました。
8月下旬
上下の天板部分とサイドを幼馴染の友人
宮大工の大河さんに製材して戴きました。

製材後天板の厚みは2寸6センチ
近くの材木屋さんで栗の木の4寸角の
土台柱を頂いてテーブルの脚に、、。

加工、組み込んで戴いたのは
親友の木工作家の村下さん

9月中旬

素敵な作業テーブルが出来上がりました。
  > 作業棚の設備
9月中旬

作業棚の基礎を設置
作業棚の下段の脚を建てる。

作業棚の下段の天板を仮り張りする。
作業棚の上段の天板を仮り張りする。

作業棚の天板を脱着出来るように木釘を施す。
この下にもロクロを設置可能。。

9月下旬

作業棚の完成

2009年9月下旬

備前福河 第2工房の完成です

2009年1月より、工房の土間造りに取り掛かり土間の完成後より、
夏前までは煙突部分の築窯に取り掛かりました。
この間、こちらの工房の内装作業は一時中断をしていましたが、
梅雨時期を前に再び工房の内装作業に取り掛かることとなりました。
はたまた、その間にも、自宅での作品の制作や、
備前での仕上げの焼成、窯焚きもありました、、。

そんな中にでも、
本当に小さな工房ですが完成をみることが出来ました。
今回はいろんな先輩方や友人にお世話になりました。
無償で手伝っても戴きました。 感謝の念につきません。
本当にありがとうございました。

その工房一人では、使い回しの良いかたちで制作の作業が行えます。
実に新設の電気炉の焼成も、3回を数えました。
しかしながら、制作拠点の完全移転には、まだもう少し時間がかかりそうです。
現在自宅で行ってる陶芸の体験や教室を、この新設の工房では狭いので
陶芸体験や教室の出来る別棟の工房も欲しいです。
少し贅沢ですね、、、。
でもでも、ともあれ、俄然真っ先にこの新規築窯プランを
早期に実現しなけらば、っと言うことに尽きると思います。

まだまだ、力強く邁進するのみです。
      2010年2月立春

2009年実績レポート
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