とうしょう尚   崎 尚

作陶、焼味へのこだわり


作陶された制作品(素地)の焼成方法は、
電気炉、ガス炉、バーナー炉などと、
それぞれの窯で特徴があり、色々と楽しめると思いますが、
無釉薬の焼締めの陶芸となると、
一発本焼の
やはり、薪窯に集約をされると思われます。

薪で焚く窯にも、登り窯、穴窯、角窯、
大窯に小窯と、それぞれの特徴があり、
大は小を兼ねることも出来ませんし、小は大にもなりません。
また、同じ窯でも、窯詰での品物の置き方で、
窯焚きでの薪のクエ方ひとつで
作品の仕上がりは変わってきます。
そのような、色々な窯や、窯詰と焼成を
経験・体験をしてきましたが、
決して言葉で、言い切れるものではないのです。

窯中での薪からの炎の流れ方、貯まり方、
薪の灰釉と、オキ(炭)による強還元などの、窯変が楽しめます。

また、一方で、
土の特徴、表情を生かした焼き上げも大切に感じます。

そこに、「土と炎の芸術」と言われる真髄があると思っています。

私は、薪窯での焼成でのさまざまな窯変と、
土の表情(素性)を生かした焼成を
大切にしたいという思いで、焚き上げています。

焼成の窯変と焼き締め土の景色

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