作陶、土味へのこだわり
香登付近の原土
福浦の原土
赤穂市内の築窯予定地、
福浦新田大泊(JR赤穂線・備前福河駅南)の原土は、
小砂利が多く含まれていて、
水簸による陶土の精土で、採取粘土が半減します。
鉄分がやや多く含まれていて、耐火度は低くいです。
焼成すると褐色から茶褐色、黒色に発色をします。
江戸時代後期から明治の時代には、水田の水止めに田に入れたり、
家屋の壁土に粘土分を使用していたり、
良いところだけを採取して屋根瓦に焼かれていたそうです。
制作・焼成のサンプル 左からA B C
焼成品=左側:電気炉酸化焼成、
右側:角窯の弱還元焼成
採取した福浦の原土です。 | |
もう、そのまま水簸をします。 |
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フルイで取り除かれた 砂、小石などです。 |
水簸をすることで粘土の良いところだけが使えるようになります。
焼き上げると還元の度合いで、褐色、茶褐色、黒色に、
無水簸ですと、荒々しい表情を持ち合わせています。
また、水簸からさらに精土をすることで、塗り土に使われます。